グローブ・手袋の選び方・ポイント

汗や風、寒さから大事な手を守る

バイク操作は8割を手で行うと言っても過言ではないでしょう。そんな大事な手を守ってくれるのがグローブ・手袋。疲労軽減や防寒としても重要です。

どんなものでもいいので必ず着けましょう

ツーリングする上でのグローブ・手袋はとっても重要です。“どんなものでもいい”は言い過ぎですが、高性能でなくても構いません。必ず着けましょう。グローブ・手袋はツーリングのさまざまなコトから守ってくれます。

  • さまざまな環境でも安定した操作性
  • 長いツーリングの疲労軽減にも
  • ライダーにとって冷えやすい手の防寒
  • 考えたくないけどケガ防止
  • 防寒と操作性を保つための雨対策

さまざまな環境でも安定した操作性

モータースポーツでも野球でもゴルフでも、グローブ・手袋をしている選手が大半ですね。ブレーキやクラッチのレバーにサッと指をかけようとしたとき、汗をかいた手や乾燥した手だとスベりやすいのは容易に想像がつくと思います。当然、素手の方が直接的に感覚が伝わってくるのですが、刻々と環境が変わるツーリングで安定した操作を行うためには必要なアイテムです。

長いツーリングの疲労軽減にも

腰痛持ちがコルセットをする。ヒザや手首などに不安がある人がサポータやテーピングをする。どれもその部位に負担をかけず余計な動きを軽減するためにしています。バイクのグローブ・手袋も同様に手首や指を固定して負担を軽減する効果があります。またグリップやレバーのスベリ防止の役割も疲労軽減につながります。地面が氷よりアスファルトの方が歩きやすく疲れないのと同じです。

ライダーにとって冷えやすい手の防寒

暑がりの方も一読を。ライダーにとっては手は冷えやすい部位なのです。ハンドルカバーでもしてない限り、走行中は手に風があたり続けます。走行中の手はバイクのエンジンから離れた場所に置かなければなりません。そして、人間のエンジン(心臓)からも離れていて血流の折り返し地点でもあります。この3つは真夏でも例外ではなく、この状況が数時間続けば手の体温は間違いなく奪われます。冷たくなった手は操作性がガクンと落ちます。しっかり保温しましょう。

考えたくないけどケガ防止

生身の身体をさらけ出して乗るバイクには常に危険が付きまといます。人間は危険を感じたときに無条件反射で手を出します。グローブ・手袋はそんなまさかのときに少しでもケガを軽くする役割もあります。こぶしやくるぶし、指はちょっとした衝撃でもケガをしやすい部位です。自分は大丈夫と思わずにちょっとでも守れるものを選びましょう。

防寒と操作性を保つための雨対策

防水素材のものを選ぶぐらいの慎重さは欲しいものです。が、雨のときだけ使い慣れないグローブ・手袋をすることはあまりオススメしません。完璧すぎる防水は湿気を逃がすことができませんし。より慎重に準備をしたいのであれば防水素材のものを。突然の雨でも平常心を保てるのであれば、あえて防水は意識しなくてもいいでしょう。汗と同様に雨もスベりますので、素手だけは絶対に避けましょう。

選ぶポイントはやっぱりフィット感

グローブ・手袋もたくさんの工夫がなされています。その機能によっては目移りすることもあるかと思いますが、一番のポイントはフィット感です。これを中心にほかの機能を考えるといいでしょう。

重要なポイントはフィット感

アクセルにブレーキ、クラッチ、ウインカーなどなど、バイクの手での操作は繊細です。にぎりやすく、開きやすく、より細かい動きができる、そんなフィット感を一番に考えてください。店に行けば試着もできるはずですので試着をすることをオススメします。もしインターネットで買わなければならないなどで試着する機会がないときは、十分に情報を得てからにしましょう。
参考までにラフ&ロード社が定めているサイズを記載しておきます。春物や冬物、素材や製法で差があるとのことですので、あくまでも目安としてください。

  サイズ 手囲 ※手を開いた状態での第三関節[こぶし]まわり 手長 ※手を開いた状態での手首つけ根から中指の先
Men’s SIZE XS 175~190 160~170
S 185~200 170~180
M 195~210 180~190
L 205~220 190~200
LL 215~230 200~210
XL 225~240 210~220
XXL 235~ 220~230
Lady’s SIZE WM ~175 ~170
WL 170~190 170~180

ライダーならデザインも重視したいですね

あくまでもフィット感を最重要視した上でデザインを選びましょう。ここではなにも言うつもりはありません。好きなものを選んでください。

工夫されたさまざまな機能

機能性が高いグローブ・手袋は、あると便利な機能がついています。“地図をめくりやすい”“小銭が入る”“吸汗&速乾”“撥水”“シールドの水滴を拭きやすい”などなど、気になる機能があったら試してみてください。 グローブ・手袋はライダーの身体の一部です。選ぶ際の妥協は厳禁です。