サイドバッグ・サドルバッグの選び方・ポイント

敷居は高いがスマートな積載を実現

リアシートの両側につけるサイドバッグ・サドルバッグ。タンクバッグやリアシートよりもバイク車種によって選べるバッグが限られるという点が重要。専用設計以外のバッグを購入する場合は試着をすること。

バイクに試着することがオススメ

車種専用設計以外のサイドバッグはリアシートの形状やマフラー、ウインカーなどの位置により、装着ができない可能性があるということをまず念頭に。バイクによってはステー(取り付けるための保護棒)をバイクに固定しなければならない場合もある。どんなにいい機能のサイドバッグでも装着できなければ購入する意味がない。
ショップで試着できるかを確認して、可能であれば試着を。試着できなくてもせめてバイクに合わせることができればイメージできるはず。
実際に付けているバイクを見たり、カタログのモデル車種が同じであったり、対応車種の記載があれば安心して購入してOK!

装着できそうなバッグがあっても安心はまだ先

「なんとなく装着できそうだな」と思ってもあと3つほど確認を。これがクリアできれば晴れて便利なサイドバッグを装着できる可能性が一気に高まる。

タイヤ・ホイールに触れそうなときはステーでサポートを

サイドバッグの装着で一番やってはいけないことが、タイヤやホイールにバッグを当ててしまうこと。リアシートやバッグの形状によっては、サイドバッグがタイヤに触れる(触れそうになる)場合がある。そんな場合はバイクにステー(保護棒)をつけるか、サイドバッグの下をベルトなどでタイヤから遠ざける必要がある。走行中のタイヤへの接触は大変危険。

マフラーが近い場合はヒートガードを

タイヤやホイールの次に気にしなければならないことがマフラーの熱。ご存知の通りマフラーはかなりの熱を持つ。ナイロン系の素材であれば数秒の接触で溶けることも。サイドバック側が耐熱処理されていれば問題ないが、そうでない場合はマフラーにヒートガードを着けるのがいい。マフラーとサイドバッグの直接の接触を防ぐアイテム。ヒートガードを着ける場合でもマフラーに接触しない場合でも熱に強い素材のサイドバッグを選ぶのが無難。

保護フィルムでカウルを守る

リアにカウルがついている場合、サイドバッグとの摩擦で色落ちすることがある。お気に入りのステッカーが貼ってある場合は剥がれてしまうことも。その摩擦からカウルを守るが保護フィルム。プロテクションフィルムなどとも呼ばれている。養生テープでも代替えできなくはないが、粘着力が強い場合は剥がす時に塗装も一緒に剥がれてしまう場合も。できるだけ専用のものを使うのがいい。

実は自分自身がダメな例の経験者。大事なツーリングまで時間がなく、インターネットで購入して着けてみたらウインカーがジャマで。。。結局、ウインカーがタレ目状態のスッキリしない積載で北海道ツーリング。一度使ってしまったら、その後は気にならなくなったけど。。( ̄∇ ̄; )

荷物は左右バランスよく

バイクのバランスがとれなくなるほど重い物を積むことはないが、片一方に重さがかからないように積載を。バイクの微妙なバランスがいつもと変わることもあり、積荷のバランス自体が悪くなると、崩れる場合もある。

ココが便利なサイドバッグの機能

バイクに合うバッグがあれば、サイドバッグは便利で使いやすい機能が盛りだくさん。

積載量が多くて荷物の小分けができる

サイドバッグというだけあってバッグは両サイドに着く。バッグがふたつあるということはポケットの数も2倍。ひとつの大きなバッグに入れるよりも小分けできるのはうれしいポイント。

積載量を変えることができる

サイドバッグのひとつの機能として、ZIPをグルッと1周まわすと容量が増える機能を持っているサイドバックがある。すべてについているわけではないが、荷物が少ないときと多いときでバッグの大きさを調整できることはうれしい。

南京錠などでロックがかけやすい

ZIPの穴を使って南京錠などでロックをかけるとセキュリティ的に少し安心感が増す。ちょっとした防犯意識をアピールするだけで狙われにくくもなる。サイドバッグはZIPを両側から開け閉めできるモノがほとんどだから、このロック方法が可能。

モノによってはタンデムも可

リアシートの上には固定ベルトしか載らないからタンデムが可能な場合もある。リアシート付近の広さやパッセンジャーのステップの位置にもよるが、サイドバッグの積載を確保した状態でタンデムできるのはうれしい。

本格的なハードケースという選択肢

専用フレームが必要だったりして導入のハードルはかなりあがるが、ハードケースという選択肢もある。容量アップやポケットなどの機能はないが、小物はただ入れればいい確実な積載やキーによるロックも可能に。外すとフレームがむき出しになったりで見た目を嫌うライダーも少なくないがハードケースという選択もひとつアリ。アメリカンの場合はフレームに固定してしまうレザーバッグもカッコいい。