日帰りツーリングのバッグとして、ロングツーリングの貴重品入れとして使いやすいボディバッグ。腰にまくウエストバッグやヒップバッグ、肩に背負って容量も期待できるザック・リュックサック、モノの出し入れが多い時に便利なメッセンジャーバッグなど、用途によって使い分けるのもいい。
ウエストバッグ・ヒップバッグの用途・選び方
日帰りツーリング用バッグの必需品
財布、スマホ、車検証、地図・ナビ、レインウェア、デジカメなど日帰りツーリングの必須アイテムを持ち運ぶのにピッタリなのがウエストバッグ・ヒップバッグ。選び方のポイントはなにを入れたいかを具体的にイメージすること。あれもこれもとなると、それなりの大きさのバッグが必要になる。500mlのペットボトルが入るドリンクホルダーがついているバッグや、中にポケットがたくさんついているバッグなど具体的に入れるものを想定して選ぶことが大事。
バッグを装着した状態で中身を取り出したい人には、腰から太ももで装着するスタイルのホルスターバッグもオススメ。ウエストバッグやヒップバッグに比べて容量は減るが、モノをすぐに取り出せる点ではボディバッグの中でも一番使い勝手がいい。
ロングツーリングでも貴重品入れとして活躍
ロングツーリングでもウエストバッグやヒップバッグは活躍する。日帰りツーリングで持って行くような必需品はロングツーリングでも必要になるため、そのまま使える。バイクにつけるリアシートバッグやサイドバッグに貴重品を入れておくとバイクから離れるときにわざわざ取り出さないといけない。荷造りのし方によっては取り出すことさえひと手間かかる。どんなツーリングでも使いやすいバッグだから、こだわり抜いた一品を選びたい。
ウエストバッグ・ヒップバッグの便利な機能や使い方
大きさやデザインなど選ぶポイントは用途次第だが、プラスアルファであったら便利な機能や使い方もある。
- 雨対策は専用レインカバーかレインウェア、小型防水バッグで
- リアシートにくくりつけるのもOK
- タンデム用のグリップ付きバッグもある
雨対策は専用レインカバーかレインウェア、小型防水バッグで
多機能なウエストバッグ・ヒップバッグであれば、専用のレインカバーをつけてくれているメーカーもあるが、もし気に入ったバッグに専用レインカバーがついていなければ他の方法で浸水を防ぐ方法を考えておく必要がある。
ひとつめはレインウェアの中に入れてしまう方法。レインウェアのサイズに余裕あればバッグごとレインウェアを着てしまえばいい。ウエストバッグ用にサイズを調整できる機能がついてるレインウェアもある。
ふたつめはバッグ自体の浸水はあきらめ、どうしても濡らすことができない財布やスマホ、デジカメなどをバッグの中で小型の防水バッグに入れると水から守れる。小型の防水バッグを常にバッグに入れておくと安心。
リアシートにくくりつけるのもOK
運転するときは身体をできるだけ自由にしたいというライダーはウエストバッグ・ヒップバッグをリアシートにくくりつけてしまうのもいい。着け外しには少々手間がかかるが、身体がフリーであれば長時間のツーリングの負担は減る。くくりつけるためのネットやロープをバッグやバイクの収納に入れておくとそのときの気分で変えられる。
タンデム用のグリップ付きバッグもある
タンデムをするライダーはパッセンジャー(後ろに乗る人)が握れるグリップ付きがオススメ。腰に腕をまわすのは疲れるし、肩だとちょっと不安。ライダーの腰の部分にグリップが付いていると自然な格好で握れるし、バッグ自体がライダーとパッセンジャーのクッションにもなるから身体と身体がぶつかる衝撃を和らげられる。
ザック・リュックサックの選び方・ポイント
ボディバッグの手軽さがありながら容量も期待できる
ナップザックやデイバッグとも呼ばれ、ツーリング以外でも多く使われている。バイクへの荷積み作業がなくツーリング先の観光や休憩時に着け外しのわずらわし時間がかからない。それでいて積載量も期待できるのがいいところ。大きいものは小型~中型ぐらいのリアシートバッグの容量に匹敵する積載が可能。2~3泊のツーリングであれば十分な容量がある。
荷物を小分けできるバッグを選びましょう
容量が大きければ大きいほど小分けできる機能が欲しい。登山用のリュックになるとメインスペースのほかに上や左右、表にもスペースがあって、すぐに取り出しできるようになっている。ツーリング先で荷物をごそごそするのはできるだけ避けたい。
マイナスポイントは身体への負担が大きいこと
容量が多ければ多いほど当然身体への負担は大きくなる。バイクバランスという観点ではライダーが背負っていた方が安定はするが、長時間にわたり肩や腰に負担をかけると運転に支障がでることも。容量が大きいバッグを選ぶ際は左右のショルダーベルトを胸元でガチっと固定できる登山向けのものがおすすめ。身体とバッグをより一体化することで身体の負担は小さくなる。
身体への負担を感じたらリアシートへ
長時間背負っていて身体の負担が大きくなってきたらネットやロープでリアシートにくくりつけてしまうのがいい。ボディバッグのメリットはなくなるが身体は間違いなく楽になる。汎用的なネットやロープは常に持っていると役に立つ。
雨対策は専用カバーかレインウェアで
ザック・リュックサックは単体で完全防水なものはまずない。専用カバー付きのものを選ぶとひとつ不安はなくなる。リュックサックを愛用するのであれば、レインウェアの中にリュックを背負える拡張機能がついたレインウェアを選ぶのもいい。
雨の中でバイクに乗る機会が少ない場合は、万が一のときのために小型の防水バッグを持っていれば、濡れては困る大事なものだけをで守るという方法もある。
メッセンジャーバッグの選び方・ポイント
荷物を取り出しやすく容量も期待できる
一方の肩から掛けるメッセンジャーバッグは荷物の取り出しやすさではボディバッグで一番使い勝手がいい。クルッと胸元にバッグを回せば目の前で荷物を取り出せる。容量はヒップバッグと同じぐらいの容量が期待でき、日帰りツーリングでは十分な大きさ。
重くし過ぎると運転に支障も
一方の肩から掛けるメッセンジャーバッグは荷物を取り出しやすいがゆえに、身体の動きや傾きによってバッグ自体が横にズレる恐れがある。中身が重ければ重いほどその不安は大きくなる。荷物量に注意し、バッグが背中で固定できるようにベルトを調整。
運転に支障がでそうだったらリアシートへ
背負ってみて身体にフィットしなかったらネットやロープでリアシートにくくりつけるといい。お土産を買って帰りにバッグがパンパンになることはよくあること。取りつけるわずらわしさよりも安全第一で。汎用的なネットやロープは常に持っていると役に立つ。
雨対策はレインウェアで
これまで多々バッグを探してきたが、メッセンジャーバッグには専用のレインカバーをみかけたことはない。防水仕様のものはあるが完全防水は難しい。いざというときにはレインウェアの中で背負うか、大事なものだけを雨から守る小型の防水バッグを持っているといい。